2025年03月05日
本日3月5日より、オリベット・アッセンブリーに属する教会は、四十日間にわたる受難節※(レント)を迎えました。この期間は、信仰を見つめ直し、自らを省みながら、イエス・キリストの十字架の意味を考えるための大切な時です。断食や祈りを通じて心を整えるだけでなく、信仰を新たにし、イエス・キリストの歩まれた道を思い、その教えを日々の生活で実践していく機会となります。受難節は、単なる内省の時間ではなく、信仰をより深め、積極的に生きるためのきっかけとなるものです。
十字架は、キリスト教における神の愛と恵みを象徴するものであり、その意味を考えることは、私たち自身の生き方を見つめ直す機会にもなります。受難節は、キリストの犠牲と苦しみに目を向け、そこから何を学ぶべきかを考える時間です。ただ思索するだけではなく、実際の行動につなげていくことが大切です。たとえば、周囲の人々に寄り添い、励ましや助けを必要としている人に手を差し伸べることも、その一つの形かもしれません。
灰の水曜日から復活祭にかけて、世界中のキリスト教会では、祈りや断食を行いながら、心を整え、信仰を深める取り組みが続けられます。これは、個人的な信仰の鍛錬であると同時に、他者との関わり方を見直す機会でもあります。キリストがすべての人のために苦難を背負われたように、私たちもまた、誰かの苦しみに寄り添い、支え合うことが求められています。信仰とは、ただ静かに祈るだけでなく、行動を通じてその思いを形にしていくことによって、より深まっていくものではないでしょうか。
十字架のメッセージは、苦しみだけではなく、希望や新たな始まりを意味しています。キリスト教では、イエス・キリストの復活こそが信仰の中心にあり、苦難の先には希望と喜びがあるとされています。キリストが十字架を耐え忍ばれたのは、その先にある救いのためでした。同じように、私たちも困難に直面したとき、その先にある希望を信じながら歩んでいくことが大切です。試練や困難を乗り越える中で、信仰の力が現れてくるのかもしれません。
教会では、この期間を通じて、信徒の皆さんが個人的な祈りや献身にとどまらず、他者への思いやりや社会への貢献へとつなげていけるよう努めています。すべての人が、自分自身の信仰や価値観を見つめ直し、より良い生き方を考えるきっかけとなればと願っています。この受難節が、実際の行動を通じて、愛や希望を広げていく機会となりますように。
※受難節(レント)とは
受難節(レント)とは、イースター(復活祭)に向けて設けられた、特別な40日間の期間です。この時期、信徒はキリストの十字架の苦しみを思い起こし、祈りや断食、悔い改めを深めながら、復活の喜びを迎える備えをします。「レント」という名称は、英語の「Lent」に由来し、「四旬節」とも呼ばれます。
受難節は「灰の水曜日」から始まり、今年の「灰の水曜日」は3月5日です。この日を起点として、イースター前の40日間が数えられます。ただし、日曜日はキリストの復活を記念する日とされるため、断食の日に含まれず、40日の計算から除外されます。この期間を通して、信徒はキリストの犠牲を思い、自己を省みながら、より深い信仰へと導かれていきます。
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